TROJAN IS GOING

ボディーズのキャッスルレコードからの5thアルバムである。
これは、フルアルバムではなく、7曲入りのミニアルバムになっている。
前作までで、ある一定の世界観を確立できたと言えるボディーズの新しい挑戦と言って良い作品である。
それまでのやり方を、破壊してしまうような衝動をも感じられる。
特に、当時のヒップホップやハードコア、ミクスチャーなどを、
ボディーズのスカサウンドに取り入れた手法は、斬新で特異なものである。
ゆったりとした幅を感じる『Intro』から、一気に『Trojan is going』へとヒートアップし、
聴く者の頭がガンガンと共鳴し、クラクラとさえなる切羽詰まる流れ…
だが安心して欲しい。
最後の7曲目には、現在のライブでもsingalongに盛り上がる作品、『Good Fortune』が待ち受けているのだ。
このアルバムは、衝動や破壊という内からの欲求に、ボディーズ自らが応えた作品なのではないだろうか。
そしてボディーズは、この作品を契機に、更なる新しい航海へと出航して行くことになるのである…